『光聴』【著】岡田一実
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『光聴』【著】岡田一実

¥2,200 税込

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感染症拡大という疫禍のなか、持病の幻聴とたたかいながらも、世界を感受しつづけた「私の標」――第11回小野市詩歌文学賞受賞の前句集『記憶における沼とその他の在処』より、約3年ぶりの著者新句集。 ◉ この作者は、目に映り、耳に聞えるものを、ふつうの感受のしかた以上に克明かつ分析的に捉え、それをやや理屈っぽくも見える、解像度の高い言葉遣いで再構成する。だが、決して「言葉だけで遊んだ俳句」ではない。 生身で受け止めた世界の手応えを、徒労すれすれの誠実さと、いくぶんかの不器用さと生硬さをもって一句に仕上げる。その句はしばしば、今まで見たことがなかったような物事の相貌を見せてくれる。 --岸本尚毅(本書帯文より) ◉ 疎に椿咲かせて暗き木なりけり 空に日の移るを怖れ石鹼玉 闇を瞠るや冷房の幻聴に 可笑しいと思ふそれから初笑 菊吸や茎に微塵のひかり入れ 人と舟秋解纜にひとつ影 返り花川は巌の段に急 仮初に涼しと詠みて徐々に情 鵯の山雨をこゑに私す 【仕様】 B6変型判(縦175mm・横110mm・厚さ15mm・重さ 178g ) 168ページ 並製カバー装 ISBN978-4-910413-02-0 装丁:北野亜弓(calamar)